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体重管理の話。

朝の散歩を始めて20日になる。仕事が休みに入った途端、わかりやすくドーン!ドーン!と増加していた体重も、ちょっと落ち着いている。妊娠初期、助産師さんがグラフを指し示しながら、「あなたの今の体重がココなので、だいたい平均ぐらいですね。トータルで10kg増以内に抑えましょうね!」と言われたときは、10kgぐらいなら、意外にいけるんちゃうん??などと思ったのは、アマアマだった。まずひとつめのトラップが、つわりが終わり安定期に入るころに仕掛けられている。わたしは、食べづわりに始まり、途中からは吐きづわりも加わって、つわりのフルコースを堪能させていただいたのだけれど、上記の助産師さんの目標数値を聴いたときも、「何か食べなきゃ...でも、何食べていいかわかんないよう」とべそをかいていた頃だったので、+10kgなんて、ラクショー、ぐらいに思っていたのだった。


ところが、である。つわりが終わったあと、鬼のような食欲がやってきました。「食べ物を食べることって、なんて素敵なことなんだろう!世の中にはなんておいしいものが溢れてるんだろう!」と、目に入るもの、目に入るものを食べたくなる。つわりのときには、食べ物を連想させるものを目に入れるだけでもイヤだったのに...。そして、仕事の通勤時間が往復2時間とたっぷりあるのもいけなかった。朝食をしっかり食べて出勤する電車で、「これから仕事だし、頭働かせなきゃ♪」とキットカットをバリバリ食べたり、仕事が終わったら終わったで、「帰ってからひと仕事あるし、腹が減っては戦はできぬ♪」と、駅ナカのベーカリーでドーナツを買って、帰りの電車でほおばってみたり。


それで、25週目の時点で、トータル8.6kg増。助産師さんにしぼられ、母子手帳には"体重維持を"と書き込まれる。以降、ちょっと気持ちが弱くなって間食してしまいそうなときや食欲がとまらないとき、25週目のところにカチッとした字で書かれてある"体重維持を"という文字を見るにつけ奮起してきたこの数か月。明日で臨月を迎えるのだけど、今の時点でトータル10.5kg増。すでに0.5kgオーバーしているけど、おおむね健闘しているであろう。


助産師さんにしぼられて以降、なかば意地になって取り組んできた体重管理のなかでわかったことは、身体はとても正直だということ。摂れば摂ったぶんだけ増えるし、そして、食べる量を減らすか運動を増やすかしなければ、体重が減ることはない、ということ。当たり前すぎるぐらい当たり前のことだけど、「これさえしていれば大丈夫!」みたいな特効薬はなくて、一日のうちでどれだけの量を食べたのか、ちょっと食べすぎたな、と思ったら晩のお茶碗の白ご飯を減らしてみたり、そういう微調整を、自分の身体をモニタリングしながら加えてやる。これまで、こんな風に自分の身体と丁寧に向き合ったきたことはなかったなぁと思う。どちらかといえば、身体にはムリさせて、ここぞ!っていうときにはジャンクフードや栄養ドリンクをガソリンがわりにぶち込んで無理に走らせて、廃人のようになって、その疲れも抜けないまま次の山がきて...という日常だった。そんな、刹那的なかあちゃんは、ちょっとイヤだものね。


あと一か月もすれば、家族が増えて、老人と赤ん坊のいる生活が始まる。おとといは、月に一度のケアマネさんを交えてのミーティングがあり、出産後にはちょっといつもとちがう態勢をとらないとね、ということであれこれ相談していたのだけど、結局、「産まれてみないことにはねぇ...」というところから、話は進まない。そりゃそうだ。世の中では、介護と育児のダブルバインド状態のことを、「ダブルケア」といって、新しい、そして今後増えていくであろう社会問題と位置づけているそうである。まさに渦中、だけど、悲観しすぎず、楽観しすぎず、自分たちなりにやっていけたらいいんじゃないかなァー、などと思っている。