アイコン変えました。

気分転換に、アイコンとタイトルを変えました。
アイコンの写真は、先週、一年ぶりに会った友人がくれたキーホルダーです。
「なんでロニー?」と疑問がなくはないのですが、Dr.コパによると2015年のラッキーカラーは緑色だそうなので、緑色のものにしてみました(ウソです、ただの偶然です)。

 

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ここからは少し個人的なことの記録です。

 

あと2日で9月も終わりです。蒸し蒸しの夏が終わり、過ごしやすくなったここのところは、自分と向き合う日々を送っていました。ひとつには、ここ10年間、目標にしてきたことを、あきらめました。あきらめる、というと、どうしてもマイナスイメージがついてきてしまうのですが、「あきらめる」という言葉には、「あきらかに見る」という意味がある、ということを、人に教えてもらったことがあります。ものごとの、ありのままの姿を認識する、ということが、「あきらめる」ということの意味だと。

でも、わたしは、そうはいっても、やはり「あきらめる」ということへのマイナスイメージを、払拭できないでいました。「あきらめてはいけない」という心の声ばかりが大きくなって、今向かっている仕事や勉強を通じて、自分がこの先どうなっていたいのか、ということのヴィジョンもないままに、ただ、「あきらめないために、あきらめない」という、螺旋に落ち込んでいました。

 

でも、もがいても、もがいても、前に進んでいるような感じがしない、或いは、シャカリキになっていることを隠れ蓑に、心の根っこのところを見ないままに突っ走っている、という気が、どこかでしていたのも、事実でした。猛スピードで駆けていくトロッコに必死でつかまって、ふりおとされないように、四肢に力を入れて力んで過ごしてきました。

 

しかし、その滑り落ちるトロッコは、わたしの認識がつくりあげた幻影で、現に、10年間目指してきたことを「あきらめた」今、つねに自分を苛んできた、トロッコの、下り落ちる音は止みました。わたしが、自分で自分を、その下り落ちるトロッコに乗せ、必死にしがみついているあいだに、どれだけのことを素通りしてきてしまったのかと、茫然としています。そのあいだに起きた出来事、出会った人たちやかけられた言葉、見聞きして、経験したこと...暴走するトロッコから見える景色と、その幻影が止んだ今、見える景色は、べつのものです。今は、そのひとつひとつを拾い上げ、意味づけを変える、という作業が、自分には必要だと、感じています。

 

この認識があったから、というわけではないのですが、9月の頭に、今している仕事のひとつを今月いっぱいで辞めることにしました。すでに、半年前に大幅にシフトを減らしていた仕事で、そのときは、人から、わたしがあまりに仕事に入れこんで、朝も夜もなく働くのを心配されてやっと、自分のそんな様子に気がついた、という経緯があります。その前にも、やはり同じような状況を経験してそこから抜け出したばかりだったのに、同じことをくりかえしていたのでした。カルト的なものから、なかなか足を洗えない、というのに近いというか、そういう精神状態にあったと思います。あるいは、ブラック企業の社員へのマインドコントロールということも、最近よく見かけるようになった話題ですが、それにも近かったと思います。


わたしの場合は、辛うじて、人に目を覚ましてもらって、「辞めます!」と宣言したあとで再就職活動を始めるという、綱渡りなことをやったのですが、これも運良く専門学校の講師の仕事が決まって、ただ、それだけでは生活していけなかったので、週に2~3日はまだシフトに入っていたのでした。9月の頭に、それを完全に辞めると、口に出しただけで、心がフッと軽くなって、自分でも驚くほどのストレスがかかっていたことに気が付きました。長く、ストレスに晒されたままでいると、そうでない状態への想像力も鈍くなり、現状への認識も、それを変えようとする意志や行動も、不活発になるのだと、身をもって感じました。

 

 

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ちょうど、そんな激動の9月を送っていたときに、冒頭のキーホルダーの友人と、一年ぶりに再会したのでした。彼女とは、大学の4年間、同じ部活で濃い時間を過ごした仲で、わたしのこともよく知ってる。その彼女の4年間の意味づけと、自分のそれとが、大きくちがっていたことにも、静かな衝撃を受けた。彼女とは、卒業後も1年に1回ぐらいはなんだかんだで会ってはいたのだけれど、今回のようにあとの時間を気にすることなく時間をつくったのはひさしぶりで、心行くまで話した。自分の基本は大学の4年間でつくられた、と言い、今も眼差しを高く、新しいことに挑戦している彼女を頼もしく、誇らしく思いながら、自分の大事な一部を思い出させてもらった。

 

10年間、目標としてきたことをあきらめても、これまでの自分が帳消しになるわけではないし、その自分を生かすかどうかも、この先の自分次第だ。ずっと、道は続いている、という想いもこめてのアイコンと、「13junjun」という名前に変えてみました。13は、一番長くつけてきた背番号で、junjunは10年前に呼ばれていたニックネームです。ここからの10年で、確かな知識と技術を養いたい。